■創作の森
手作り絵本講座
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いた。
そんなスナップ写真を眺めていると、
物語が生まれた。
本来の製本法とは違うが、
表紙や扉や目次を組み込むと、
本に似た形にはなった。
私家版「ぴん助リスの一日」は、完成した。
右開きで本文ページの構成をしたなら、表面の表紙が中心から左側にくるわけです。 この「びん助…」の場合は、左開きの本なので、表紙は右側という関連になりました。
●背表紙の厚み(背幅) 実際に使う用紙をページ数(折った場合)の数だけ重ねて、定規で正確に割り出します。
これまでの説明で、用紙のサイズに問題が起こることに気が付いた人は鋭い。何枚もの本文用紙を重ね貼りすると、本の背になる部分が厚くなり、表紙を貼るとその分、表紙の両面が短くなってしまうということです。この件は、最後に述べます。
●レイアウト用紙 雑誌や単行本を編集する際、レイアウト用紙を作ります。紙面(版面)のサイズを決定し、その内部で写真や文字を配置するわけです。 この場合は、A4版の内側に、天地左右とも各10ミリ以上の余白を取り、折り線になる位置から左右にも各10ミリづつ取りました。それぞれの位置を当たり罫で囲みました。 この段階のページを一度フォルダにフォーマットととして保存。ページを新規に作る場合、その都度レイアウト用紙として使用します。この当たり罫は、構成が済むと消去します。
●注意 「スプレーのり・55」は、スリーエム社の製品名で画材店や文房具店で購入できます。なお、スプレーを吹き付ける際、ダンボール箱を横にし、中に用紙を置いて吹き付けると周囲を汚さなくて済みます。
表紙面(小口)から、背幅のサイズ分だけ本文ページがはみ出しています。この部分(右の図の赤点線部)を、定規を当て、カッターナイフでていねいに切り取ってください。一度にきろうとしないで、軽く何度もナイフを重ねて少しずつ切ると、切り口がきれいな仕上がりになります。
●これで、完成 。
手作り本・私家版「ぴん助リスの一日」は、 『荒川じんぺいのパソコン生きがい塾・1:趣味を広げる』岩波書店刊(定価本体1500円+税) で、詳しく紹介しています。 http://www.iwanami.co.jp/order/index.html 本書では、他にもお絵描きやデジタルカメラの裏技など、パソコンでのさまざまな趣味の楽しみ方を紹介しています。 あわせて参考にしてください。(荒川じんぺい)